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今回はリフォームのご相談に来られるお客様の中でも要望の多い、壁付けタイプやクローズタイプのキッチンから、「対面型のキッチン(カウンター式キッチン)へのリフォームについて説明したいと思います。
工務店から見た対面式キッチンのメリット・デメリットについて紹介するので、ぜひリフォームの参考にしていただければ幸いです。
対面キッチン(カウンターキッチン)のメリット【家族とコミュニケーションがとりやすい】
一番大きなメリットは「家族とのコミュニケーション」がとりやすいことです。 現在、新築の多くが対面キッチンを採用していますが、購買層が30～40代の子育て世代が多いからという理由があります。 対面キッチンなら、作業をしながらリビングやダイニングにいるお子さんの様子を見守れます。 また、ご高齢の方が暮らすご家庭でも、安心感が得られます。
【作業しやすくなる】
対面キッチンに広いカウンタースペースを設けると、でき上がった料理をダイニングに楽に運べる、使い終わった食器を下げやすくなる、といったメリットがあります。 ダイニング側にいる家族も、気軽に手伝えるようになります。家族の家事参加のハードルがさがり、そのほかの家事に対しても協力的になってくれるという意見もあります。
また、壁面をキッチンクローゼットとして使用できるので、キッチン周りの収納力を増やすことができます。
【テレビを見ながら料理できる】
壁付けのキッチンでは、テレビの音を背中越しに聞くだけということがあります。 テレビの内容が気になるたびに手を止めて、後ろを振り返っていては作業効率が悪くなります。
対面キッチンはリビングを見渡す間取りになるため、作業をしながらテレビにも目を向けられます。 好きなドラマ、スポーツの重要なシーンを見逃さずに済みます。
【開放感を感じられる】
壁付けやクローズタイプのキッチンに立っていると、薄暗さや圧迫感を感じることがありますが、対面キッチンを使うようになると、かなりの開放感を得られます。
顔を上げた時に視界が遮られない、外の景色がよく見えるといった変化があります。
対面キッチン(カウンターキッチン)のデメリット【以前のキッチンより狭くなることが多い】
対面キッチンを設置する際には、クローズタイプのキッチンよりも広いスペースを必要とします。
リフォームの場合は、元々の台所の広さが対面式に適していないことがあるため、通路が狭くなったり、収納スペースが少なくなったりするケースも珍しくありません。
【臭いが充満する】
対面キッチンはリビングやダイニングと一続きになっているため、臭いも同じ空間に広がってしまいます。
特にIHは特質上、上部の換気扇からは十分に排気されず、室内に臭いが充満しやすいという難点があります。
【油はね・水はねが心配】
シンクやコンロの前に壁がないと、開放感はあるものの、調理中の油や洗い物をしている時の水が、脇や向こう側まで、はねてしまいます。 いつの間にかフローリングが油でギトギトに、という可能性も否定はできません。
デメリットを解消する方法これまで挙げたようなデメリットや失敗を防ぐには、工夫や対策が必要です。
以下のような点に注意してリフォームを実施しましょう。
【通路幅を十分に確保する】
キッチンの十分なスペースを取ろうとすると、その分だけ通路幅が狭くなってしまいます。 せっかくリフォームしたのに、以前より使いにくくなっては意味がありません。
キッチンをメインで使用するのが1人の場合、理想的な通路幅は80～90cm、複数人で使用するのであれば最低100～125cmが理想です。
【消臭対策のため、壁材を「珪藻土・漆喰」や「エコカラット」にする】
臭いの問題は、壁をリフォームすることでかなり解決できます。
佐々木組では自然素材の「珪藻土」や「漆喰」をおすすめしています。
消臭・脱臭する働きだけでなく、アレルギー対策などにも有効なので、ご家族の健康のために採用される方も多いです。
一方、壁材を替えるのは難しいという方は、壁紙クロスを張り替えるだけでも効果があります。
臭いが付きにくいもの、消臭効果があるものがあります。光触媒の働きで消臭効果が半永久的に続く壁紙もあります。
【立上りカウンターで油はね・水はねを解決】
「立ち上がりカウンター」を選択することをおすすめします。
油や水がはねることも防げる上、カウンター部分の奥行きも確保しておくと、料理や調理道具などを置くスペースになるので、作業効率の向上につながります。
対面キッチンには油はね対策のため、メーカーオプションで選べる「油はねガード」がありますが、十分に防ぎきれないという意見があります。
最後に壁付けやクローズタイプのキッチンを対面キッチンにリフォームする場合、いろいろな点を考慮する必要があります。
ご家庭に合った、満足できるキッチンをぜひ実現させましょう！
浜田市で新築・リフォーム・リノベーションなど、住まいの悩みは佐々木組まで。
